KGモーターズ・Mibot 諸元データ
・販売時期:2025年〜(予定)
・全長×全幅×全高:1995mm × 990mm × 1550mm
・ホイールベース:1350mm
・車両重量:約300kg
・ボディタイプ:1人乗り超小型モビリティ
・駆動方式:後輪駆動(RR)
・エンジン型式:電動モーター(型式未公表)
・バッテリー容量:未公表(航続距離約100km)
・最高出力:未公表
・最大トルク:未公表
・トランスミッション:シングルスピード
・サスペンション:前:マクファーソンストラット / 後:リジッド
・ブレーキ:ディスク
・タイヤサイズ:未公表
・最高速度:約60km/h
・燃料タンク:なし(EV)
・燃費(電費換算):未公表(参考:航続距離約100km)
・価格:未公表(予想価格:100万円台)
・特徴:
- 都市部の狭い路地でも扱いやすい超小型サイズ
- 家庭用コンセントで充電可能
- 免許制度改正を見据えた「準自動車」カテゴリーへの対応
みなさん、最近街中で「え、こんなに小さな車が走ってるの?」と驚いたことはありませんか?それ、もしかするとKGモーターズのMibot(ミボット)かもしれません。自動車市場では今、電動化とともにもうひとつのトレンドが密かに進んでいます。それが超小型モビリティ。
日本の都市部は道が狭く、駐車スペースも限られています。そんな現実的な悩みに真っ向から挑んだのがKGモーターズ。彼らが手掛けるMibotは、これまでの「クルマ」の概念をいい意味で裏切る存在です。
今回は、そんなMibotについて、「なぜこのサイズなのか」「どんな思いで開発されたのか」「実際に使うとどうなのか」、この3つの切り口からじっくりとご紹介していきます。読むうちに、きっと「ちょっと乗ってみたいかも?」と思ってもらえるはずです!
街中にぴったり!Mibotが目指した超小型モビリティの新しいカタチ
まず驚くべきは、全長1995mm、全幅990mmというサイズ。なんと軽自動車の半分くらいしかありません。例えるなら、大きめのバイクに屋根とドアがついたような感じ。これなら、都会の狭い路地やコンビニの端っこにも、スッと入ってしまいます。
このサイズにこだわったのには理由があります。日本の都市部、特に東京や大阪では、道幅が狭く、昔ながらの住宅地では車が通るのも一苦労。そこに「普通のクルマ」を持ち込むと、どうしても無理が出てしまうんですよね。さらに、駐車場代が高い!ミボットなら、バイク用スペースにも収まるから、コスト的にもかなり魅力的です。
それだけじゃありません。小さいということは、使うエネルギーも少ない。つまり電費性能も良いというわけです。街中をちょこっと移動するだけなら、これで十分。わざわざ大きなSUVを転がす必要はない、そんな新しい時代が近づいています。
電気で走る、未来の一人乗り『Mibot』の開発ストーリー
KGモーターズは、もともと農業用機械や特殊車両の開発を手がけてきた会社。その技術力を活かして、次なるフィールドとして目をつけたのが、超小型EV市場でした。彼らはただ「小さな電気自動車を作ろう」としたわけではありません。狙ったのは、高齢化社会と過疎地問題へのソリューション。
地方では、公共交通が縮小して移動手段に困る高齢者が増えています。でも、普通の車だと大きすぎるし維持費もかかる。そこで登場したのがMibot。買いやすい価格帯、維持費の安さ、そして何より運転の手軽さ。免許制度もこれから「普通自動車免許未満」の新しいカテゴリーが登場する見込みで、まさに時代のニーズにピタリとハマった一台なのです。
開発段階では、試作車を高齢者モニターに試乗してもらい、ドアの開け閉め、乗り降りのしやすさなど細かい点まで改良を重ねたとか。派手さはないけれど、使う人にしっかり寄り添った開発思想が感じられます。
Mibotの魅力を体感!試乗レビューと使い勝手をチェック
さて、実際にMibotに乗ってみるとどうでしょうか?まず驚くのがその乗り込みやすさ。ドアを開けると、座面は低すぎず高すぎず、腰に優しい高さ。座席はシンプルですが、意外としっかりホールドしてくれるので安心感があります。
スタートボタンを押してアクセルを踏むと、スーッと静かに走り出します。最高速度は約60km/hと控えめですが、街中ならこれで十分。むしろスピードの出し過ぎを防いでくれるので、安心して乗れます。カーブを曲がるときも、重心が低いせいかグラつく感じはありません。
航続距離は約100km。都市部の移動なら3〜4日は余裕で持つでしょう。さらに家庭用コンセントから充電できるので、専用の設備がなくてもOK。気になる充電時間はおよそ6時間。寝ている間に満タン、という感覚ですね。
荷物スペースも意外と広く、スーパーの袋2〜3つなら余裕で積めます。軽さのおかげで、押して動かすのもラクラク。まさに日本のリアルな生活にフィットするモビリティです。
まとめ
今、世界中でEVシフトが進んでいますが、KGモーターズのMibotはその流れに一石を投じる存在です。ただ小さく、安く作るのではなく、日本社会のリアルな課題に向き合った一台。都市部の混雑、地方の過疎化、エネルギー問題――それらすべてに答えを出そうとする姿勢に、思わず応援したくなります。
もちろん、まだまだ普及には課題もあります。航続距離やインフラ面など改善の余地はあるものの、こうしたチャレンジが新しいモビリティ文化を作っていくのは間違いありません。今後のKGモーターズとMibotの進化、ぜひ注目してみてください!